事故って怖い(後編)
こんなことってある?
出店先に向かう途中、信号待ちしていたら追突されました。
車が修理から戻って一ヶ月たった頃です、
再び事故に遭いました。
もう…
なんて言ったらいいのかわからない。
再スタートを切ったばかりのことです。
怒りの矛先は、加害者に集中しました。
「あなたには関係ないことだけど、二度目なの!
つい最近、追突されてやっと修理から戻ってきたところなの!!
まだ事故処理終わっていないの!!なんてことしてくれたの?!
ぶつけたとき、あなた何してた?」
畳みかけるように言うと、若い男性は黙り込んでしまいました。
その日は土曜日ということもあり、
「保険会社と連絡がつかない、対応は月曜日にしてくれ」
と、加害者の代理店がわけわからんことを言ってきました。
「土日を避けて、事故が起きるわけじゃないでしょ?!今すぐ動いて!!」
わたしは怒鳴ったけれど、まったく相手にされない。
「できることとできないことがある」の一点張り。
のらりくらりとかわされ、涙が出てきました。
被害者なのに、なぜこんな思いをしなくちゃいけないのだろう?
悔しいけれど、わたしじゃ無理。
友人に事情を説明して、代理店と交渉してもらうことにしました。
わたしが泣いていたからビックリしたらしい。
友人はすぐやってきて、怒気をはらんだ声で代理店と交渉。
代理店が動かないなら直接加害者に責任をとってもらうと迫り、
代理店を引っ張り出すことに成功しました。
一応フランチャイズにも報告。
前回で懲りていたのでフランチャイズには頼まず、
代理店が紹介してくれた車屋さんに修理をお願いしました。
代理店いわく、
全国でもトップレベルの技術をもつ車屋さんだそうです。
おすすめするだけあって、
こまめに進捗状況を教えてくれるし、まったくのストレスフリー。
1週間もかからず修理が完了しました。
ちなみに追突された箇所は前回とほぼ同じ、
状況も酷似していて、
衝撃のわりには無傷、体のどこにも異常はありませんでした。
度重なる事故で心はすっかり折れていたけれど、
体が動くということは、動けということ。
代車の手配もネットで調べて、自分でやりました。
後に一回目の事故で加害者側の保険会社が、
代車のお金を支払うと言ってきた時のことです。
保険会社には気難しい会社なので、
直接のやり取りは控えてもらっていました。
代車のお金のことを担当に伝えたら、なぜか怒られました。
「絶対に電話をかけてくるなと伝えてほしい。代金はいらない。こちらは善意で車を貸しただけだ。もし、友達が事故にあって車を貸してくれと言ってきたら、お金をとりますか?」
…意味がわからない。
「善意」とか「友達」とか、およそカネゴンには似つかわしくない言葉。
わたしの脳みそは完全にショートし、
絹糸のような繊細な神経は焼き切れちゃいました(笑)
喜ぶことはあっても、
怒られるなんてまったく思わなかったので、ビックリしました。
移動販売という仕事柄、事故に遭う確率は非常に高い。
事故にあったときのことを考えて、
相談できる車屋さんや、営業できない期間中はどうするか?
考えておいた方がいいでしょう。
わたしの場合は、代車を見つけてクレープの道具を移動させればよかったけれど、
ピザ屋さんのようにピザ窯と車が一体化している場合は、
代車の手配ができません。
営業できないことになり、ましてイベントシーズン中に事故ったら泣くに泣けない。
知人のピザ屋さんは事故を想定して、2台稼働していました。
(営業が軌道に乗らないと難しいですけどね)
最悪を想定して考えておきましょう。