魅せるキッチンカー

移動販売の先駆者、「タコス屋サリー」さん。

わたしは彼女のセンスが大好きで、すごく刺激を受けました。

鋭い感性と自由な発想といい感じの抜けぐあい。

例えて言うなら、シャガールの絵って感じ?

 

 

みかけるとなぜか食べたくなっちゃうんです。

みせ方がとてもうまくて、その世界観を食べているって感じかなぁ…

 

唯一の欠点はハイセンスなこと(笑)

 

 

昔あるイベントに出店したときのことです。

小さなイベントなのに、コーヒー屋さんが4~5件出店したことがありました。

クレープも被っていて、わたしは半分諦めていました。

 

 

普通、主催者は商材が被らないように配慮するもの。

コーヒーフェスティバルじゃあるまいし、何考えているんだろ…

と、内心呆れていました。

気の毒に思いつつも、どこが一番売れるのか?

勝手に予想を立てて、高みの見物を決め込みました。

 

 

わたしの予想では、渋いセンスが光るワーゲンバスのキッチンカーが一番!

内装も凝っていて、メニュー表なんか筆記体です。

行列ができちゃうかも…なんて考えていたら、

普通の白のワゴンに人だかりができていました。

 

 

何が違うのか?

オシャレさでは絶対負けているのに…と思いつつ眺めていると、

あることに気づきました。

 

 

英語がない。

メニュー表は全部日本語、大きなひらがな又はカタカナで書かれています。

遠くからみて、よく目立ちました。

客層は家族連れや年配の方が多かったこともあって、

白のワゴンに軍配が上がったのでしょう。

 

 

もし客層に若い女性が多かったら、結果は違っていたかもしれません。

 

 

オシャレだったらいいわけではない…

わかりやすさが大事だということがよくわかりました。

 

 

キッチンカーの外観にこだわる目的は、食べてもらうこと。

どんなに美味しいものがつくれても、食べてもらわなくては始まりません。

食べてみたい…と思ってもらえるような店づくりが大事で、

自分のこだわりを貫くことではないと知りました。

 

 

世界観を表現しつつも、状況に応じて柔軟に対応していく。

機動力のあるキッチンカーだからこそ、できることでは…と思います。

日本語表記のメニュー表を用意したり、

メニュー表に写真を多用したり、

価格をすぐ変更できるようにようにしたり…

 

 

わたしはイベントごとに価格を変えたり、

たくさん売れ残りそうなメニューは、

「今日のおすすめ」とか「人気NO1」にして、できるだけ売り切るようにしていました。

 

 

はじめから完璧な店づくりを目指しても無理だと思います。

少しずつでいい。

なぜ売れなかったのか?

売れるためにはどうすればよかったのか?

問いかけながら、対応していくことを積み上げていってほしいと思います。

 

 

な~んてね、偉そうなこと言っちゃってますが…

「言うは易く行うは難し」ですよね(笑)

わかってますよ~

 

 

2 thoughts on “魅せるキッチンカー

  1. さすらいの旅人 より:

    初めてここにきました〜。^_^。キッチンカーって簡単にできないんですね!勉強になりました〜。
    文章もうまくて楽しい!
    でわでわこれからも楽しみにしています〜。

    1. イヴェール より:

      おっ初コメだー!
      うれしい!! ありがとうございまーす!(^^)!

      文章がうまいなんてはじめて言われた!!
      作家めざそうかな?(笑)

      コメント励みになります。またお願いしまーす。

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