貞子がやってくる!!

その日、わたしは営業許可を取得するために、大阪の保健所へと車を走らせていました。

ある商業施設で行われる、ゴールデンウイークのイベントに出店することになったからです。

保健所に到着して申請書類を提出すると、若い女性に聞かれました。

「どこのイベントに出店するのですか?」

 

その瞬間、イヤ~な予感が…

でも答えないわけにはいきません。

調べればすぐにわかることです。

 

「○○です。」

と答えた瞬間、女性の目の奥がチカッと光った気がしました。

 

…なに?

 

この時感じた嫌な予感をなぜ打ち消したのか?

 

イベントが近づくにつれ、

行きたくない気持ちがどんどん膨れ上がっていき、だるさを感じるようになっていました。

病的なほど行きたくない気持ちに耐え切れなくなり、

二日目から参加したい旨をイベント業者に伝えたところ、あっさり承諾。

 

誤解のないように言っておきますが、

ドタキャンなんて普通はやりません。

今回は特別です。

 

 

二日目からイベントに参加すると、衝撃的なニュースを聞きました。

なんと、前日と初日に保健所の人が抜き打ちでやってきて、

ほとんどの出店業者が注意されたそうです!

瞬間、あの女性の顔がパッと浮かびました。

「ああ、あの時!!そういうことだったのか!!」

全身から、サァーと血の気の引く音が聞こえました。

 

…アウトだ。出店していたら、完全にアウト…

 

たぶん、私の場合は厳重注意で収まらない。

片道1時間かけて来たのに、帰らされるところだったかも…

 

なぜって、メニューも内装も申請時と違って大幅に変えてしまったから。

使っちゃいけないフルーツや野菜を使ったクレープメニューのオンパレード。

ポリタンクなんか1個も積んでいないし、

蛇口だって保健所から帰ってきたその日のうちに、

「こんなもん邪魔だ!鬱陶しい!!」

と、取っ払ってしまったのです(笑)

 

保健所なんて、

「来る来るといって来ない都市伝説のようなもの」

すっかり油断していました。

 

 

…しかし、なぜ?

なんで保健所の人が来たのだろう?

理由もなく来るわけないんです。

 

イベントの担当者に聞くと、ある出店業者が営業許可書を偽造したらしい。

それがバレてイベントそのもの、目をつけられたそうで…

 

…バカですよね。

バレないわけないのに。

 

保健所の人…

例の女性は相当頭にきていたのか、

イベントを依頼したお客様である商業施設に、文句言いに行っちゃったらしく…

担当者に注意したところで、隠そうとすることがわかっていたからでしょう。

 

しかし、危ないところでした…

 

 

それからというもの、

いつ保健所の人がくるかとても気になり、販売に集中できなくなっていました。

ちょっとでもそれっぽい人…

例えば雰囲気や視線、会話が普通の人と違うと、

 

♪ 来る きっと来る きっと来る 季節は白く ♬

 

脳内で貞子のテーマ曲が流れていました(笑)

勘が働いたから良かったものの、

またあるかもしれない。

正々堂々と営業できるようになんとかしよう!

そう考えさせられた出来事でした。

 

 

ブルーベリー大好き!!

嫌いな人っています? もしいたら、わたしが好きにしてみせよう(笑)

 

6月の中旬ぐらいから、ブルーベリーが採れはじめます。

生のブルーベリーと自家製ブルーベリージャムをたっぷり添えて。

そのおいしさに、

「まぁなんとかなるさ。今日も頑張ろう!」

って気持ちになります(笑)

 

…なんて、単純なのはわたしだけ?

 

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