仕様書が役に立つとき

前回のブログで、仕様書を作成することを勧めました。

実際にこの仕様書が役に立った時のことをお話します。

 

ならコープさんに営業に行った時に仕様書が欲しいと言われ、

気合を入れて作りました。

担当者に何回か来てもらうことになるかもしれない…

と言われたからです。

ベビーカステラのように種類が少ない場合はいいけれど、クレープは種類がとても豊富。

一回で済ませたかったわたしは、

ならコープさんのホームぺージを見ました。

 

なんで原材料が知りたいと言ってきたのか、気になったからです。

言い換えれば、原材料を明らかにして何が知りたかったのか?

答えはホームページにありました。

 

使ってはいけない添加物があって、

それが入っているかどうかを確認したかったようです。

幸いその添加物は入ってなかったので、

あとはわかりやすく作成すればいいだけ。

 

 

この仕様書をもって、あるスーパーに営業に行きました。

そのスーパーの担当者はとても勉強をされていて、

営業許可に種類があることをご存知でした。

 

今でこそ、食品衛生法の改正が施行され、

営業許可が統一されつつあります。

でも昔は地域によって全く違いました。

 

例えば奈良県だと第1種菓子製造業と第2種、

大阪だと自動車1型、2型、3型があり、それぞれ基準が違います。

このことについては詳しく後述しますが、

基準のゆるい方の営業許可をとって活動していました。

 

というのも、わたしが乗っていたキッチンカーは、

スズキのエブリイを改造したもので、

本来なら、チョコバナナクレープはつくれません。

あの大きさでは絶対無理なんです。

 

基準の厳しい営業許可をとる必要がありますが、

普通の人はそこまで知らない。

でも、そのスーパーの担当者はしっかりご存知で、

わたしはとても苦労しました(笑)

 

知名度もあり本社が大阪なので、

許可が下りれば奈良県だけでなく、大阪のスーパーにも出店できます。

 

だから何とかして決めたかったし、

営業許可について考えさせられる出来事があって、

この機会に解決しようと思いました。

 

だけどそんなに簡単なことではなく…

 

ゆるい営業許可から

厳しい営業許可へと切り替えるためには、

乗り越えなきゃいけない問題が幾つかあります

 

保健所と何度もやり取りをし、

人にアドバイスをもらい、

いろいろ調べて、

半ば強引にとってしまいました。

 

たぶん奈良県で第2種菓子製造業を、

あの大きさのキッチンカーでとった人はいないはずです。

奈良県は、関西圏では一番基準が厳しいと感じました。

 

根本的な問題解決にはなりませんでしたが、

営業の入り口にたつことができました。

そして例の仕様書を見せたところ、

とても反応がよく、

スムーズに出店が決まりました。

 

原材料がきちんと記載された仕様書は、

相手に安心感を与えます。

その様子を目の当たりにしたから、

皆さんに勧めているわけです。

 

超面倒くさがりやのわたしだから、気持ちはよくわかります(笑)

だけどその先に大きな価値があれば、

やるべきです!

他でもない、自分のためにやりましょう。

 

 

それから、キッチンカーをこれから製作する人、

必ず保健所に問い合わせて、営業許可をとってくださいね。

間違っても、「フランチャイズに任せれば大丈夫!!」

なんて考えて、加盟してはいけません。

 

車の持ち主であるあなたに責任がある、ということを忘れないでください。

 

 

もも~♪

そろそろ桃の季節ですね~(まだ早いか…)

生だと傷みやすいので、コンポートやジャムにしてクレープに使っていました。

よく洗って産毛をとり、皮ごと煮るとうっすら赤く染まります。

 

雨のせいで甘みがのらない桃は、コンポートにすると生まれ変わります。

それが楽しい。

いい感じにおいしくなった桃をクレープに使って。

農家さんからバトンタッチされた気分になります(笑)

 

 

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